うつ病になった経緯と回復への道のり
こんにちは、ゆきみやです。
「いつからこんな風になっちゃたんだろう?」
うつ病になった人なら、一度はそう思ったことが
あるかもしれません。
うつ病になると、不安、絶望、無気力…
いろんな感情が押し寄せてきますよね。
私も気づけばどん底にいました。
家から出られない、誰とも話さない、
時間だけがただ流れていく……。
まるで現実世界の幽霊みたいな生活。
でも、そんな私でも少しづつ回復することが
できたんです。
今回は私がうつ病になった経緯と、
そこから少しづつですが回復へ向けて
どうやって動き出したのかをお話しします。
子供の頃からの生きづらさ
「なんでそんなに汗かいてるの?」
これ、私が子供の頃に100回は言われたセリフです。
そう、私は多汗症
(部分的または全身の汗が日常生活に支障をきたすくらい出る病気)でした。
ちょっと動くだけで汗だく。テスト中も、冬でも。
プリントは手汗でふにゃふにゃ。
「え、何この湿ってる紙…?」なんて言われた日には、
もう穴があったら入りたくなるレベル。
そんな私に対して、周りは「なんかキモイ」と言いたい放題。
もちろん影でもコソコソ言われています。
そんな私にとって、学校はなかなかのハードモードでした。
いじめや、元々おとなしい性格ということもあり、
人と関わることがどんどん苦手になっていきました。
そして、不登校に。
「学校に行くのが怖い」
「でも、行かないとダメなんだろうな…」
「なんでみんな普通に生きられるんだろう?」
と、自分を責める日々が続きました。
そんな葛藤を抱えながら、私は家に閉じこもるようになりました。
うつ病と診断されたきっかけ
不登校を何度か繰り返し、学校を中退したりもしながら
なんとか大人になり、社会に出た私ですが、心の中の
生きづらさはずっと続いていました。
そして大人になるにつれて、もともとあまり良くなかった
家族仲はさらに崩壊していっていました。
私は家族から逃げるように一人暮らしを始め、家族からの
連絡も無視するようになっていきました。
そんな中、突然、警察から家族が亡くなっている状態で
発見されたとの連絡がありました。
頭が真っ白になったまま火葬などを終え、
家に帰り一人になると、亡くなった家族に責められているような
気がして一人の家に居られなくなりました。
その結果、
・昼間はカラオケ屋かネットカフェで寝る
・夜勤の仕事だった為、夕方に家に帰り、シャワー
を浴びて仕事へ行く
・仕事が終わったらまたネットカフェへ
この謎のループ生活に突入。家はただのシャワーを浴びる場所。
でも、そんな生活が続くはずもなく、ついに心が限界突破。
仕事を辞め、ひきこもり生活に突入しました。
うつ病全盛期
ひきこもり生活は悲惨なものでした。
全く外にも出ず、誰とも話さず、1日中布団に横たわったまま
生きてるのか死んでるのかも分からないような生活です。
部屋はもちろんゴミ溜め状態、お風呂にも入らない。
家の中でじっとしていると、時間の流れが
わからなくなります。「え、もう夜⁉ていうか今日は何曜日?」
みたいな感じ。
そして、数少ない友人たちも少しづつ離れていきました。
友人たちは助けてくれようと手を差し伸べてくれていたのに、
何故か私はそれを拒絶しました。
その頃の私はなぜかすべてが敵に思え、攻撃的でした。
自分以外の人がみんな幸せそうに見える。
それが憎らしく思えてしかたなかったのです。
「もう誰もいない。自分だけが取り残されている」
「なんで自分だけこんなに苦しいんだろう?」
「このまま消えてしまいたい」
そんな感情に心が支配されていました。
そしてどんどん孤独になっていったのです。
孤独を紛らわせるためにしたこと
その当時、一番つらかったのは孤独感でした。
孤独がつらいのに人との関わりを断絶して
ひきこもっていました。矛盾していますよね。
ただ完全には断絶はできませんでした。
そしてインターネットの中に救いを求めました。
現実では人との関わりを作る勇気や気力がありませんでした。
そんな中で私は孤独を紛らわせる手段を探しました。
◇MMO(オンラインゲーム)にハマる
「誰とも話したくない。でも、孤独は嫌だ」
そんな矛盾を抱えながらたどり着いたのが、スマホの
MMOゲームでした。
MMOとは、オンライン上でたくさんのプレイヤーと
一緒に遊べるゲームのことです。
現実では誰とも関われず部屋の隅っこで縮こまってるのに、
ゲームの世界では理想の自分になって大冒険です。
「こんにちは!よろしくお願いします!」とか言えちゃう不思議。
そして、「ありがとう」と言われることが妙に嬉しかったりする。
画面の中のキャラクターだけれど、その中には確実に
どこかで生きている誰かがいる。
そのことで孤独感がほんの少し和らいだのです。
……まぁ、ゲームを閉じるとまた現実に戻るんですけどね(笑)
◇YouTubeや生配信サイトを24時間流し続ける
「リアルの人間関係はもう無理…」
そう思った私は、YouTubeや生配信サイトにもすがりました
お気に入りの実況者の動画を流したり、誰かの生配信をひたすら観たり、
画面内だけれど人の姿、声がある。これだけでちょっとだけ
「誰かと一緒にいる」気分になれるんですよね。
実際には画面の向こうを見ているだけの一方通行な関係なんですが。
でも、それで少しでも気が紛れるなら、それでいい。
ですが、結局はその時はネットの中でも積極的に人との関わりを
作ることができませんでした。
回復への小さな一歩
このままじゃダメだ…。
そう思いながらも、なかなか動き出せなかった私ですが、
「もうだめだ…誰かに助けてほしい…!」
そう思い立ち、勇気を出して「いのちの電話」に
電話をかけてみました。
……が、全然繋がらない。
いや、人気ミュージシャンのライブチケット争奪戦か⁉
と思うレベルの混雑っぷり。
「これはもうダメだ…」と諦めかけましたが、
メール相談もあることを発見!
文章なら落ち着いて気持ちも書けるし、
何より「今すぐ話さなきゃ!」というプレッシャーがない。
さっそく相談を送ってみると、数日後に親身な返信が
届きました。
「あなたは一人ではありません」
「とても辛い状況だと思いますが、少しづつでも
話せる人を増やしてみませんか?」
温かい言葉に、一時的ではありましたが、
「自分を気にかけてくれる人がいるんだ」と思えました。
ただ、やはり「病院へ行くことをおすすめします」
とのアドバイス付き。
……えぇ、まぁ、その通りですよね。
そしてようやく一歩を踏み出したのが
「心療内科へ行く」ことでした。
とはいえ、めちゃくちゃ怖かったんです。
なんせ病院へ行くことからも逃げてひきこもっていた私です。
「先生と面と向かって話せる気がしない…」
「何を話せばいいのかわからない…」
口で上手く説明出来る自信が無かった私は、
紙に今までの生い立ちや悩みを書いて持っていくことにしました。
それを先生はじっくり読んでくれて、ゆっくり話を聞いてくれました。
その結果、うつ病と診断され適切な薬を処方してもらい、
少しづつですが、心が軽くなっていきました。
もちろん、すぐに何かが変わったわけではありません。
でも、ほんの少し勇気を出して、外の世界に
触れてみようと思う気持ちも出てきました。
ですので、もしこれを読んでくださっている方の中にも、
病院へ行くのを躊躇している方がいらっしゃるかもしれませんが、
苦しさはきっと緩和されると思うので勇気を出して病院へ行ってみるのも
いいかもしれません。
勇気を出して人と関わること
最初は簡単なことから。
ネットで同じ悩みを持つ人たちがいる掲示板を
のぞいてみたり、SNSで誰かの投稿を読んだり。
ちょっとずつ「人との繋がり」に意識を向けてみたんです。
すると、少しずつ、ほんの少しずつですが、
気持ちが軽くなる瞬間が増えてきました。
「自分と同じように悩んでいる人がいるんだ」
「この気持ちを分かってくれる人がいるんだ」
そう思えただけで、なんとなく心が温かくなったんですよね。
そんな小さな関わりから少しずつ「生きててもいいのかも」と
思えるようになっていきました。
やがて、実際に人と会って話すことにも挑戦するように
なりました。
最初は緊張で汗ダラダラ(いつものこと)でしたが、
不思議と終わったあとは「意外と大丈夫だったかも」と
思えることも増えていきました。
そして現在もまだまだ回復への道を登っている途中ですが、
今は社会へ出る訓練として、就労継続支援事業所へも通えています。
今、苦しいあなたへ
私は、どん底まで落ちたけれど、今、こうしてブログを
書けています。
だから、これを読んでくれているあなたも、少しずつ、
ほんの少しずつでも、きっと前へ進めます。
前へ進むきっかけって何でもいいと思うんです。
散歩に行ってみる、SNSを始めてみる、
自分の興味のあることを検索してみるetc…
どこで何が変わるかわかりません。
始めは小さな小さな一歩です。でもそれが積み重なって
大きな一歩になる。
ひとつだけでも昨日とは違う行動をしてみたら
それが明るい道に繋がっているかもしれません。
ですが、立ち止まって休憩するのもとても大事だと
思いますので無理はしないでください。
ただちょっとだけ、できることを探してみると
良いのかもしれません。
そして、つらいときはこの掲示板に気持ちを
吐き出してみてください。
私たちは、あなたの言葉を大事に受け止めます。
あなたは一人じゃない。
私たちもここにいます。
不登校について、多汗症の対処法、LGBTQ
就労継続支援(A型、B型作業所)などについてはまた
別記事でまとめますので、ご興味がありましたら
読んでもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
では、また!